2016.06.20(Mon):森に逃げたい

リードのループに

が滑りこむ
犬は薄闇の中で

のように滑らかだ

森に向かえばいいのだ
朝なのか夕方なのか曖昧なのが気にかかる
いまは
時間が静止しているのだ

三角形
に風景を切り取りながら私は歩く

は見えない
リードから犬の心音が伝わる
切り取られた三角形
の風景は互いに空中でチクタク動きやがてくっつきあい幾何学模様になり風景に戻る


もっと早く風景を三角形に切り取らなければいけない
ような気がする
焦れば焦るほど風景が私を飲みこみに来るのだ

のリードを離してはいけない
もっと早く歩こう


ジャンッ
大きな音
に硬直した
閃光
を感じたようにも思う

三角形は二角形になり視界から消えた
私と犬は
白紙
のような二次元
に取り残された