2016.06.05(Sun):森に逃げたい

肉喰う人々は笑って酒を煽る

肉焼くひとは下を向いていている

トラックに乗せられた牛たちは涙を流している

華が降り注いだ夕暮れ

明日惑星が死ぬというのに
2016.05.27(Fri):森に逃げたい


た~ららら~~
とっ とっ と
たら

風にのってくるのは

独活で
瓜を叩くような

眠いような
泣いているような
間抜けたリズム

ゆるりゆるりと
厳かにはじまります

こどもたちの祭文

経のような謡のような呪文がかさなって


やはらかい喉は
羽毛のような首の持ち主

乳臭い声
たくさんの喉がなっている



もし
この声が聞こえるならば
こさがしの杜に許されたひと
杜に入る許しを得たもの


こさがしの杜は深い深い杜


た~ららら~~
とっ とっ と
たら ららら~

幼子が歌い舞っています

螺旋を描くように
ゆっくりゆっくり
歌い 舞っています


うっすらと微笑んで
幼子たちは変に大人びて


本当に悲しいのです

悲しくてしかたがないのです
だからうっすらと微笑んで

今宵月齢十五


蝶の葬儀をとりおこなっているのです